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(中級編)天空の地上絵は交野ヶ原ブランドの体系

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天空の地上絵上の句」では、私たちは、この交野ヶ原に星空が描かれていること、そして、それに付随するように天空に纏わる史跡や文化・伝承が数多く残ることを指して、「天空の地上絵」という言葉を使っていると説明いたしました。

なんだか難しい歴史の話みたいというツッコミもいただいたので、もう少し、現代に寄せた内容を書いてみようと思います。

二つの市と一つの文化圏

「交野ヶ原とは何か」の記事で、枚方市と交野市が今は二つの行政区に分かれているが、実は、一つの文化圏であることをご説明致しました。

(入門編)交野ヶ原とは何なのか?

その際、文化圏という言葉を噛み砕いて

「ストーリーで繋がれたコミュニティ」

と述べました。

この「ストーリーで繋がれたコミュニティ」と交野ヶ原に作り出そうとした動きは、現代において、決して新しいものではありません。

平成23年の枚方ブランディング班の次への展開。

例えば、平成23年(2011年)では、枚方市で、地域ブランディング班というワーキンググループが結成され、公民で活動がされていたようです。

第3回の会議では下記のように述べられています。

審議会には「キャラクター公募」を提案することで一致しましたが、今後観光資源として説得力をもって「七夕」を打ち出すために体系的な整理を行うことや、キャラクターをどのように活躍させるかについても検討することになりました。

一方で、第4回の会議では下記のように次の展開を述べていました。

上記ホームページより引用します。

1.七夕の歴史(テーマとして選んだ背景)
2.七夕の催しの現状(交野が原での取り組み)
3.キャラクター公募
4.発信方法
5.期待される経済効果
6.今後の課題

3.のキャラクターの公募というのは、おりひめちゃんとひこぼしくんのことなのでしょうか。ゆるキャラにも歴史ありです。

今や押しも押されぬ公式ゆるキャラも歴史があります。

その後、開催された、同年の中間報告では、下記のように報告されています。

枚方には歴史的な資源が多く、中でも「七夕」については、関わりのある地名や場所も多いことから、全国に誇れる資源として発信できるのではないかと検討が重ねられました。
そこで、その発信手段として「彦星・織姫」のキャラクターを公募し、キャラクターグッズの販売やイベントでの活用で産業を活性化させるという提案がありました。

ひこぼしくんとおりひめちゃんが代表的な市の顔の一つにまでなった今、このブランディング班のみなさまの提案とそれに付随したご尽力は本当にありがたいことです。

ただ、私が個人的に注目したいのは、

今後観光資源として説得力をもって「七夕」を打ち出すために体系的な整理を行う

という箇所でした。

ここで体系的という言葉を辞書から弾いてみましょう。

個々の物事が一つの理論な秩序・まとまりの中に組み込まれているさま、統一な原理のもとにある様子などを意味する表現。

つまり、平成の時代において、枚方・交野にまつわる伝承が一つの文化圏として再構成される活動が、公民連携で行われてきたということの証左でもあると思います。

そして、手前味噌ではありますが、「天空の地上絵」にこそ、ブランディングに人々が求めた革新的展開である「体系」が存在しているのではないかと思います。

「天空の地上絵」という体系

交野ヶ原が「天空の地上絵」という体系であると仮定すれば、そこに関わりのあるすべての人(住民だけではなく、過去生きた人や未来に生まれる人、働いている人や通学している人、親戚が交野ヶ原に住んでいる人など)がこの「天空の地上絵」を彩っていると言っても過言ではありません。

それは、観光を通じて、枚方・交野が今後盛り上がるための、「礎」のようなものでありながら、はっきりと目に見えにくい「土台」に当たる部分でもありますが、間違いなく、交野ヶ原の「場のチカラ」の源であります。

この日本遺産プロジェクトはそうした、「場のチカラ」を高める依代としての「天空の地上絵」となることも志しております。

少し難しい話になったかもしれませんが、中級編ですのと、みなさんの生活の中にも実は、「天空の地上絵」は隠れているかもしれないことを気づいていただけたらと思います。

(イベントのお知らせ)

交野ヶ原 枚方 日本遺産 交野

 

3月21日 春分の日は、京阪枚方市駅前で開催の交野ヶ原フェスタ3・2・1へ!

2020年の日本遺産登録という「夢」に向かってクライマックスの始まりとして、「交野ヶ原フェスタ3・2・1」を開催いたします。

今回のイベントのサブテーマとして、「春爛漫!夢を叶えよう!」を掲げました。 私たちの「日本遺産登録」という夢はもちろんですが、文化や伝承を通じて、交野ヶ原に生きる人々が夢を持ち、その夢を叶える原動力となっていくようなイベントを目指しています。

当日は交野ヶ原にゆかりのあるアーティストによるステージ出演や団体によるブース出展などをご用意しております。

特設ページやFBページ、TWITTERなどで情報を展開していきますので、よろしくお願いいたします。

日時:3月21日(祝) 10:00~16:30

場所:京阪枚方市駅前すぐ 岡東中央公園

後援:枚方市・枚方市教育委員会・枚方市文化観光協会

交野市・交野市教育委員会・星のまち観光協会

北大阪商工会議所・FMひらかた

※ ブース出展団体・協賛団体を募集しております。詳しくは 問い合わせフォームよりお問い合わせください。

 

 

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